2021年に開校したフリースクールだーちゃ。児童生徒の心理発達面のサポートを行ってきました。
「不登校」といってもひとりひとり違った状況にあると考えています。
フリースクールだーちゃの特長
■小学生の受け入れに特化した少人数制のスクール
低学年の居場所の必要性に考慮し、2022年4月より小学生に特化して活動しています。スタッフ1人につき子どもの数は3名までとし、集団と個別双方の特色を踏まえているため安心しながらお過ごしいただけます。
■興味の幅を広げる多様なプログラム
どんな子供でも、いつ来ても楽しめるよう、日替わりのプログラムを実施。飽きずに通えて、チャレンジの機会が沢山あるので、興味の幅も広がります。ひとりひとりの得意・苦手、好き・嫌いを把握して、難易度や声掛けを工夫しながら一緒に取り組んでいます。
■専門家スタッフが常駐
教育や医療の現場で10年以上経験を積んできた心理士が、日々の活動を見守っています。安心して過ごせているか、子どもの些細な変化や言動に気づき、ひとりひとりと丁寧に関わっています。
■あたたかな雰囲気で充実した設備
カフェのような、おうちのような室内で沢山の本や植物に囲まれながら活動をします。Wi-fi、創作道具、飲料などを完備しており自由にご利用いただけます。
活動内容・時間割
■開室
10:00から10:30までの間にゆっくり登校できます。
■こべつの時間
学習や作業などに個別で取り組む時間です。マンツーマンに近い形でスタッフがお子さまのそばでサポートします。ドリルを用いた教科学習や、タブレットを用いた映像学習などお子さまそれぞれの理解度や進度に合わせて取り組めます。パーテーションで個々のエリアを区切り、プライべート空間を作成。音や視覚的な刺激を防ぎ、自分の活動に集中することができます。
■プログラム
子どもの興味を広げる日替わりの活動時間です。曜日によって、活動のテーマが異なり、日替わりの内容です。子どもたちが企画するものや、地域貢献活動をするプログラムもあります。
■クラブ活動
小グループに分かれ"好き"を自由に追求する活動です。
・文化部:デッサンやものづくりなどの表現活動や、昆虫や海洋生物など好きなテーマを研究
・ゲーム部:Switch・ボードゲーム・カードゲーム
だーちゃで大切にしていること
■心のエネルギーを蓄える場所
①受け入れてくれる人がいる・・・うれしい!
子どもの今のあるがままを大切に受け止めています。指導的な『こうしなさい』をといった声掛けではなく、本人の気持ちの向く方向に合わせて大人が寄り添っています。本人の居心地の良さの為だけでなく、他者や新しい環境のありよう、自分の失敗やうまくいかないことに対する受容にもつながります。
②好きなことが広がる・・・たのしい!
言われたことに取り組まない、ゲームに依存的になっている、何にも興味が湧かない。何かをきっかけに、自信や意欲が下がり、このように無気力な状態にある子も少なくありません。自分の存在を受け入れてくれる場があれば、きっと少しずつ「あれもやってみようかな」「自分これが好きかも」と主体性が芽生えてきます。おうちで一人ではできないような多様な活動を通して、「好き」という気持ちを持つことの楽しさを体験してもらいます。
③自信や達成感が生まれる・・・よかった!
だーちゃでは一人一人に「個別支援計画書」があります。初回面談でお聞きする生育歴などから得意不得意、好き嫌いを把握して、スモールステップでチャレンジを促すための方針を示したものです。最初から大きな山を急いで目指すと、急な崖を上るばかりになって疲れてしまいます。その子のペースを大事にした目標を定め、程よい勾配の道のりを長い目でみながらアシストします。
■だーちゃで育む3つの力
①社会を生き抜く力:ソーシャルスキル
集団生活に必要な「ソーシャルスキル」。普段の声掛けや、月に1回程度行っている「ソーシャルスキルトレーニング」のプログラムで心理教育を行っています。また集団生活では小さな衝突や葛藤が生じます。だーちゃではその状況をソーシャルスキルを学ぶチャンスととらえ、一人ひとりの意見を聞いて、自分たちの力で解決していくよう促します。「だーちゃのルール」では集団生活に必要な配慮を定めており、お互いを尊重する場づくりを行っています。
②自分でできる!を増やす:主体性
自分たちの力でできることの範囲を広げていくことは、生活の自立や精神的健康において重要です。
・調理プログラム:毎月ミーティングにて、レシピを見ながらメニューを決めます。
・ボランティアプログラム:地域のごみ拾い清掃を行っています。
・イベントの企画:夏祭り、文化祭、お楽しみ会は内容を子どもたちが決めて、1か月の準備期間を経て作り上げています。
③こころを見つめる力:メンタライゼーション
子ども自身がどう思っているか、どう感じているかを引き出すため、ひとりひとりとの対話の時間を大切にしています。自分や他者のこころに目を向けて、「決めつける」のではなく「じっくり考える」ことで、社会生活を円滑にする子どもの心理発達を促しています。
保護者様の声
■保護者様の声
『無理強いをせず、本人の気持ちを優先しながら促してくれました』
ひとりひとりをとても大切に、たくさんいいところを見つけて、褒めながらやる気を引き出してくれました。
『友達を作る「基盤」を作ってもらって、今は学校でたくさん友達ができました』
とても優しくてあたたかい空間のだーちゃで、たくさんのことを経験させていただき、小さな自信や達成感を得ながら、少しづつ確実に成長しました。家族も子どもの成長に勇気をもらっています。勉強も丁寧にマンツーマンで教えてくれます。
『子どもが明るく、元気になり、意欲が高くなったと思う』
だーちゃは専門家がいるので、無理しないで過ごせそうなので選びました。学生ボランティアさんも多くいるので、コミュニケーションを取ってくれるし、勉強もみてくれます。個別の時間とみんなでやるプログラム・クラブ活動がありメリハリがあるところも良い点だと思います。楽しく通えたので、だーちゃにして良かったと思っています。これからフリースクールを探す方は、迷うときは何ヶ所か体験してみるとよいと思います。
コース・料金
■対象:小学生(1年生~6年生)
※中学生以上はご相談ください
■開校日時:月・火・水・木・金 10:00-15:00
※火曜日はウォーミングアップ日
※土曜不定期(年3回のイベントの際)
■ウォーミングアップ期間
利用開始の最初の1か月は徐々にフリースクールに慣れるための期間。まずは個人面談(3回)を通じてスタッフとの信頼関係をつくり、フリースクール半日体験(2回)で実際に集団で活動をする練習をします。また、最後に3者面談を行って、サポートプランについて話し合いをします。
■コース
【全日コース】:開校日に何日でも通い放題。
【月8コース】:月に8日通うことができます。リズムを作るため、週2日の曜日固定がおすすめです。
■利用料:コース利用料は毎月のお支払いになります。表をご参照ください。
■利用料の保護者負担の軽減について
フリースクールの利用にあたって、お住いの自治体の補助金を活用できる場合があります。(別サイトに移動します)
ご利用までの流れ
Q&A
■よくあるご質問
Q.フリースクールだーちゃは、学校の出席扱いとなりますか?
ーフリースクールでの活動が出席として認められるかにつきましては、在籍校の校長先生の判断となります。これまでの都内小中学校の例ではほとんどの場合で認められています。毎月保護者の方にお渡ししている「月間活動報告書」には、通った日数や、活動した内容について記載しておりますので、そのままご提出いただくことも可能です。学校で決まっているフォームがある場合には、そちらに合わせて作成いたしますのでお気軽にお問合せください。
Q.東京都の「フリースクール等に通う不登校児童・生徒支援調査研究事業」の対象となっていますか?
ーはい。令和5年度東京都教育委員会「フリースクール等に通う不登校児童・生徒支援調査研究事業」に協力しております。当スクールに通われている方の申請が承認されています。必要書類等につきましては、こちらをご覧ください。
Q.入会時期は決まっていますか?
ーいいえ。定員に空きがある場合は、随時受け付けております。
Q.コース変更はできますか?
ーはい。前月末までにお申し出いただければ、翌月よりコース変更が可能です。お子様とスタッフにご相談の上、コースをご選択ください。
Q.集団が苦手な場合のサポートはありますか?
ーだーちゃはワンルームの部屋で、スタッフ1人につき子ども3人までと、少人数で全体に目が行き届く体制です。別室や別の時間で個別サポートは行っておりません。無理せず、参加できるタイミングで利用してください。
Q.体験はできますか?
ーはい。利用を希望される方を対象に説明会・体験会を実施します。子どもたちへの影響を考慮し、活動中の見学は受けつけておりません。また、事業者の方など利用以外の目的の方には行っておりません。
Q.送迎は行っていますか?
ーフリースクールでは送迎は行っておりません。送り迎えに来ていただくか、ご家族で道のりを確認したうえで一人で通所していただいています。携帯電話やGPSの持参は可能です。
Q.入学式・卒業式はありますか?
ー利用を開始する・中断するタイミングはそれぞれのため、式典は設けておりません。