橋口誠志郎先生のインタビューをお受けしました!<フリースクールだーちゃ って?>
こんにちは、フリースクールだーちゃの加納です。
この度、私加納と代表の松葉が、あの橋口誠志郎先生からインタビューをお受けしました!!
本当は先生のyoutubeチャンネルで音声データと共に当事業についてご紹介いただく予定だったのですが、諸々の理由で公開できなくなってしまいまして・・・(完全にこちらの不手際です申し訳ございません)
「せっかくこんな素敵な機会をいただいたのに、このままお蔵入りだけは避けたい・・・!」ということで、本日は当日お受けしたインタビュー内容を対談形式でご紹介させていただきます!
それではまず橋口先生のご紹介から(^^)
当日は橋口先生の優しげな雰囲気と話術により、楽しい時間を過ごさせていただきました。
是非また遊びにいらしていただけると嬉しいな・・・
以下がインタビューの文字起こしになります!
(読みやすいように口調など微調整させていただいております)
① 自己紹介
松葉:松葉百合香です。臨床心理士・公認心理師の資格を持っていて、現在は早稲田大学大学院の博士課程に在籍しています。橋口先生とはL E C()のイベントでご一緒させていただいて、そのご縁で本日こういったご縁をいただきました。
加納:加納と申します。私は松葉と大学の同期で、同じく臨床心理士・公認心理師の資格をもっています。学部の頃からこういった不登校支援をしたいと2人で話していて、今回立ち上げることができました。そのおかげで橋口先生とも出会うことができました
一同:(笑)
② フリースクールとはなんですか?
松葉:フリースクールとは一般的に不登校のお子さん、学校での人間関係がうまくいかなかったり、あとは学習面でうまくいかなかったりして学校に行きにくくなったお子さん達が、学校の以外に通える選択肢としてある居場所です。今ニーズも高まっていて、アメリカではホームスクールのような形で広がってきています。フリースクールによっては在籍校の出席単位を取れたり、授業の単位を取れる所もあります。
橋口先生:ホームページを拝見させていただいて、だーちゃさんでは中学生と高校生が対象になっていますよね。高校生も単位取得できるんですか?
松葉:基本的には義務教育中である中学生の出席が、フリースクールに通うことで認められるケースがあります。認められるか否かは在籍している学校の校長先生の判断によって決まるので、積極的に在籍校とも連携をとっていきます。
橋口先生:なるほど、それでは、フリースクールと適応指導教室との違いはどういったところでしょうか?
松葉:適応指導教室は基本的に地方自治体の教育委員会が運営しています、フリースクールは主に民間が運営している。また適応指導教室は主に勉強面をバックアッっぷ学習に力を入れているところが多いです。フリースクールは場所によって色が違くて、例えば塾のように受験を応援するようなところがあったりしたり、私達のように居場所支援をメインにしていたりと様々なものがあります。私達のだーちゃは臨床心理士が常駐しているのもあって、心のケア・サポート・ソーシャルスキルを身につけるといった目的でやっています。
橋口先生:なるほどなるほど、学習面もそうだけど、それと違った面もサポートをしていくみたいな感じで関わっていく。のがだーちゃさん。なるほど、 それだと違いがあるなって感じですね。
③ ”だーちゃ”の意味
橋口先生:だーちゃ って特徴的だな。だーちゃって意味ってなんだろう、私知らなくて(笑)何度も聞かれていることだと思いますが、改めて聞かせていただきたいなと。
松葉:すごくこだわってつけた名前だったので聞いていていただけて嬉しいです。「ダーチャ」とはロシア語なんです。ロシアの方々ってそれぞれ別荘を持っていて、その別荘がダーチャって言うんですね。しかもその別荘がただの建物じゃなくて、菜園付きで、庭いじりをできるようになっているんです。そこで日々の疲れを癒したり、郊外・田舎の雰囲気の中、普段とは違うコミュニティーで、いつもと違う生活を送ることも含めて「ダーチャ」というんです。
そういった家でも学校でもない、ダーチャのような雰囲気を作りたいね、ということで名付けました。
橋口先生:なんかぴったりな感じですよね(笑)言葉とフリースクールのありようがぴったりな感じ。
加納:どうしようかなって、一生懸命調べました。「別荘」とか「サードプレイス」「セカンドハウス」など自分達がイメージする言葉を調べていく中で「ダーチャ」に出会うことができて・・・
橋口先生:なるほど、それでこれだあ!と(笑)
松葉:そうなんです。まあロシアには行ったことはないんですけどね
一同:(笑)
④ 設立に至った経緯
松葉:先ほどもちょっと話もあったんですけど、私達、大学院は別々だったんですが学部が一緒で。その学部の頃に2年間一緒に通信制高校の支援員ボランティアをしていました。そこで、心理学を学んでいる学生として生徒さん達のサポートをしていました。そこでの活動が、支援員は相談室にいるというのではなく、普段の授業に入っていたったり、文化祭などのイベント、部活などを通して人間関係の調整をリアルタイムでやっていました。相談室に問題を持ち込んで、相談をするのではなく、その場で介入するという支援が、自分らにはあっていたともありますし、子供たちと良い体験ができたというのもあって、「またああいう支援がやりたいね」「そう居場所を作ってみようか」という思いから、立ち上げに至りました。
橋口先生:なるほど、じゃあ学生時代に良い活動ができた、出会いというか。なかなかそういうラッキーな実習先ないですよ。
松葉:その後大学院に行って、数年働いて、いろいろな場所を経験をしましたがあの頃良かったねと話す機会が多くて。ちょうど心理臨床をやりたいと思っていたと頃に行くチャンスをいただいたということもあり、より活動に身が入りましたし、臨床家になるというモチベーションの一つになった経験でした。
橋口先生:相談室で相談をするのもいうけど、直接出て行って関わるのが良かったという感じなんですか?
松葉:相談室にいくとうまく困っていることが喋れなかったりすることも多いと思うんですよね。相談回数が増えると、それが改善されることもありますけど。リアルタイムで困っている状況をみて、すぐその場で介入でき、環境・状況を踏まえて考えられるので、その子をより理解できるということもあって、こういう形で心理が働けたら本当に良い支援ができるなと思ったんです。
橋口先生:なるほど、ではフリースクールという形だと、まさしく先生が目指されている支援を実現できますよね。リアルタイムでの支援、なるほど。新鮮なでした。私も学校現場で教室に入っていく場面があるので、なるほどな、とイメージつきやすかったです。
⑤ だーちゃの特徴は?
松葉:フリースクールはいろいろな形態でやられているんですけど、放課後開いているところや、午前中だけ、15時までの短い時間など、様々です。
だーちゃは水曜日から土曜日までの週に4日、10:00~18:00で利用できて、学校に午前中行った日でも午後から来れたり、夕方から塾がある日は昼過ぎまで過ごせたりと、いろいろな施設と併用可能な場所になります。運営者が心の専門家というのも大きな特徴で、現場で起こっている事を運営・形態に即反映できます。また学習支援だけではなく、鬱っぽい子へは休み方などを伝えたりと、子供一人一人の目標に合わせた支援をするというのがフリースクールだーちゃの特徴です。
橋口先生:なるほど、経営者が臨床心理士とか公認心理師の資格を持っているのはもちろんですけども、心理に詳しい、精通しているっていうのは特徴かもしれないですね。そういえばH Pを見させていただいた時に、確か大学の先生とも繋がっていらっしゃるということだったから、困っていることがあったら相談できたりしますよね。
松葉:そうですね、私が所属している学校カウンセリング研究室とは密着した状態でやらせていただいていて先生にはS Vを引き受けていただいています。
橋口先生:他機関にはない特色ですよね。あとはさっき出てきていた適応指導教室との併用もできそうな感じがありますね。
松葉:そうですね。なので、ここにつないでいただく支援者の方には、併用ができるのが特徴で、柔軟に対応できるという点を積極的にお伝えしていきたいです。
橋口先生:学校のスクールカウンセラーとも連携が取りやすそうですよね、心理用語が通じたりってのがあるかもしれませんね(笑)
⑥ よくある1日の流れ
加納:だーちゃの1日は大きく4つのブロックに分けられています。午前中プログラム、おひるを挟んで、学習タイム、昼プログラム、夕方プログラムです。
午前プログラムはリラックスエリアのソファで休んだり、創作をしたり、ボードゲームをしたりと、各々が各エリアで好きなことをして過ごします。
午後一つ目が、学習タイムになっています。この時間は基本的に自習スタイルをとっていて、自分の目標に合わせた課題を進めます。わからない事はスタッフが介入して、一緒に考えながら解いたり、側で支援をします。少人数だからこそ、お互い声をかけやすい環境だと思います。もちろん、何を、どの難易度で、どのペースで進めるのかについても、事前に計画を立てていきます。
午後プログラムと夕方プログラムは日替わりで内容が組まれています。例えば、大きなスクリーンがだーちゃにはあるのでそれを使って映画を見て感想を語り合ったり、駒込付近の名所へ散歩しに行ったり、公園で運動をしたり、季節を感じる作品を作ったりと、勉強以外を楽しむことができるプログラムになっています。
橋口先生:なるほどなるほど、プログラムは入れ替えることはできるんですか?要望によって、例えば午前と午後を、とか。
加納:基本的には固定になります。というのも、生活リズムを整えることを目標にしているお子さんもいらっしゃるので、午前中は比較的自由度の高いプログラムを入れることで、途中から来ても入りやすい環境にしておきたかったんです。午後は時間で区切った3部門があるので、事前に今日やることがわかった状態で、それぞれの目的に合わせて来室してもらえるようにしています。プログラム表は毎月まとめたものを配布しています。
橋口先生:はあ〜なるほど、こちらもちゃんと考えられているんですね
⑦ 費用
加納:ダーチャには3つのコースがあって、それぞれのコースによって、参加できるプログラムが異なります。
1,スタンダードコース:1ヶ月に何日でも、10:00~18:00まで、だーちゃに通い放題のコースで月額10万円です。
2,ミドルコース:スタンダードコースと同じく、1ヶ月間通い放題ですが、利用できる時間が短く、10:00~14:00、プログラムでいうと、午前プログラムと昼食を挟んで午後の学習タイムまでとなっており、月額4万円です。こちらは、クラウドファンディングでいろいろな方からご支援をいただいたため実現できたコースになります。
橋口先生:見ました、見ました、
加納:その節はありがとうございました(笑)
3つ目は、1日コースです。こちらは、スタンダード・ミドルに入る前にだーちゃに慣れたい・体験してみたいと言った方のためのコースで、1日、10:00~18:00まで過ごせて1万円になっています。使用目的に合わせて選んでいただけるようになっています。
橋口先生:サブスクコースと一日コースみたいな!
一日コースがあると、「一気に払って、もしダメだったらどうしよう」って方でも安心して使えるし、実際行って見て「あ、やっぱここ合うな」と思ったら来続けることができると思うので、とても良いですね。なんかこれもよく工夫されているなって感じですね。
松葉・加納:ありがとうございます
⑧ 周囲のおすすめスポット
加納:だーちゃはJ R山手線の駒込駅から徒歩5分のところにありまして、ちょうどスクールが面している通りの名前が染井通りって言うんですね。なんで染井通りかと言うと、駒込がソメイヨシノの発祥地だからなんです。ちょうど今3月中旬ごろからあちこちで満開の桜が見られます。他に大きなスポットとしては六義園があり、こちらでも沢山の自然と触れ合うことができます。B B Q場もあるみたいなのでころなの感染が収まり次第皆で遊びにいきたいなと考えています。また巣鴨も近いので、緊急事態宣言解除後、徐々に以前の盛り上がりに近い状態に戻っている有名な観光名所でもある商店街があります。
橋口先生:なるほど、駒込ってソメイヨシノの発祥の地だったんですね!この地から派生していったんですか?
松葉:そうですね、染井さんと言う植木職人がいて、
橋口先生:植木職人が染井さんって方だったんですね!?へえ〜(笑)
加納:なので、桜モチーフの公園の名前だったり、桜色のポストがあったりと、町単位で特に桜シーズンは盛り上がっています。
⑨ どんなところにしていきたいか
加納:第一に利用者にとって安心してゆっくり休める場所に。そこで心理の専門家と関わっていく中で安心して人間関係を築いていく。安心感・安全性が大事だと思っているので、そこを大事にしていく場所にしていきたいと思います。
松葉:でもそれって、支援者側も同じで、支援者が利用者と良い関係を築くには自分が安心できる、自分らしくいられるって言うのが大事だと思うので、スタッフの雰囲気作りやこの部屋の雰囲気作りも大事にしていきます。お店っぽくなりすぎず、また家っぽくもなりすぎず・・・
橋口先生:そうですね、私もそう思いました、その言葉通りだなと思います
松葉:馴染みやすい空間になるように一つ一つこだわって設置しています。あとは支援者として成長し続けていきたいと思っているので、一緒に学んでいける仲間や、その知識を地域の人に還元できるようにしていきたいです。相談室に来た人だけがクライエントではなくて、本当は地域に困っている人はたくさんいらっしゃると思うし、また知らない土地だからいきやすいと言う方もいらっしゃると思いますので、オープンで、アクセスしやすい施設にしたいと考えています。なので、色々な方にきていただけるよう、日曜日にはワークショップを開いていて、子供と一緒に親御さんが参加できるイベントをやっていきます
橋口先生:日曜は開催する側としては難しいところもあると思いますが(笑)利用する側としては非常にありがたいですね。平日夜とかだと仕事で疲れてだめとかもありますし。日曜にあるととても便利だと思いますね。
加納:親子で体験できるイベントって商業施設などでも開かれているとは思うんですけど、そこの新たな選択肢としてダーチャを入れていただきたいんです。家ではやらない・できない活動を親子で体験することで、お互い新たな一面を発見できたり、見えやすくなたりしますしね。
橋口先生:なるほど。そして先ほどおっしゃっていた心理的安全性みたいな。それがないと色々な支援が積み重なっていかないなという印象だったので、そこをとても大事にされているっていうのは個人的に、良いことだなあと思いました。
⑩ 最後に一言
松葉:開業って初めてのことで、色々困惑することも多かったんですけど、なんとかここまで来れました。ここからはだーちゃ を維持するためには何が大切かという話になります。色々な要素はありますが私は支援者同士の繋がりが大事だと思っています。現在セミナーを開催しようと考えていて、こちらは私達が教えるというわけでなく、一緒に勉強をする会にしたいと思っているので、これを見ていただいている方の中で興味のある方がいらっしゃいましたら、是非H P・twitter・インスタ・facebookなどで随時情報を公開していきますので、チェックしていただけたらと思います。
加納:公認心理師資格ができてより注目されるようになった多職種連携を大切にしていきたいと思います。
橋口先生:私も今日初めてお邪魔しましたがすごく良い雰囲気だなと。フリースクールなので、もうちょっと学校じみた雰囲気を想像していたのですが、学校ぽくない感じだなと。先生たちが大事にされていた安心・安全って言ったものが雰囲気だけでも実現できているお部屋だなと。「学校ぽくて嫌だな」と感じなくていいような雰囲気です。
それでは本日は以上になります、ありがとうございました
松葉・加納:ありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
上記したようにフリースクールだーちゃでは支援者の方々との連携を大事にしながら活動を進めていきたいと考えております。
ご興味のある方は以下の問い合わせリンク・もしくはメールアドレスよりご連絡いただけますと幸いです。
また、施設見学やワークショップにつきましても、まだまだ申し込み募集中ですので、こちらも合わせてチェックのほどお願いします♪
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フリースクールだーちゃ
東京都豊島区駒込4-10-17モノリス駒込201
Mail:dachalabo@gmail.com
Tel:07084000841
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