【2024年4月】だーちゃスケジュール

2024年4月のだーちゃらぼのスケジュールです。


イベント等の詳細・お申し込みは各リンク先ページをご参照ください。


ー詳細ー

●フリースクール説明会:4/13(金)10:30-11:30 ※予約必須



●学生ボランティア説明会:4/13(金)12:00-13:00 ※予約必須



●フリースクール体験会:4月の開催はなし(5月11日開催)

くわしくはこちら


■だちゃカフェ:毎週木・金曜日 16:00-18:00



ースタッフのつぶやきー

 最近徐々に文量が長くなっていることでお馴染み、スタッフのつぶやきです(笑)。3月は年度末ということもあり、だーちゃでもお別れと新しい出会いの時期です。


 だーちゃは小さな居場所なので、居る人のひとりひとりの影響力は大きくなります。居る人によって雰囲気は変わるけれど、安定して「うれしい・たのしい・よかった」と思ってもらえるような居場所であるように、「場の構造化」を工夫しながら運営していきたいです。


発達療育において環境調整をする際に「場の構造化」は大変重要です。
だーちゃでの実践している、TEACCHプログラム*の4つの構造化を紹介します。


物理的構造化・・・活動と場所を結びつける
⇒効果:視覚的情報を制限できおちつくことができる。
だーちゃでの実践)大テーブル+パーテーション=個別学習の時間、リラックスエリア=休み時間 と場所によって活動の用途を分ける。


②視覚的構造化・・・図示など視覚的情報を用いてコミュニケーションをとる

⇒効果:耳で聞いた情報より目で見た情報の方が理解が容易な子にとっては、コミュニケーションが円滑になる。

だーちゃでの実践例)チラシやホワイトボードを使って、活動時の手順を示す(細かく示すのではなく、マジカルナンバー**の5±2項目に大別した箇条書きにする)。


③時間の構造化・・・その日のスケジュールを可視化する。

⇒見通しが立ち、安心して活動に取り組める。

だーちゃでの実践例)毎日、ホワイトボードの時間割を変更し、大きく示す。遠足などの外出時はしおりを配布する。


④活動の構造化・・・一連の作業を1つ1つ区切り、行うべき順番を並べて示す

⇒終わりの見通しがつき、自立的に作業に取り組める

だーちゃでの実践例)手順ごとに手伝うスタッフや、行う場所を変える。事前に作っておいた見本を置いておいたり、隣でスタッフが先に作っている様子を観察してから作業に入ってもらう。


同じ活動であっても、参加者によって難易度の感じ方は異なります。活動の満足度、達成感を持ってもらうための「人のサポート」はもちろんのこと、本人の持っている力を引き出し、自立した生活にむけた支援方法として「場の構造化」は大変有用だと思います。

ご家庭などでもぜひご活用ください。

今月もお読みいただきありがとうございました。


だーちゃらぼ スタッフ🦊


*TEACCHプログラム:米ノースカロライナ州で行われているASD(自閉スペクトラム症)の人々を対象としたプログラムのこと。発達支援における理念や考え方に変革をもたらしたプログラムで、構造化やコミュニティの形成に特徴があります。

**マジカルナンバー:記憶のチャンク(かたまり)といわれる、人間が一度に短期記憶できる情報の量のこと。「7±2」説があったが、近年では「5±2」説が有力。

<参考文献>

山口恭平, 金井純子, 白山敦子, 小川宏樹, & 松重摩耶. (2021). 自閉症児・者に対する TEACCH プログラムを活用した避難所空間に関する研究. 土木学会論文集 F6 (安全問題), 77(2), I_91-I_98.

特定非営利活動法人だーちゃらぼ

不登校の子どもの学習・心理支援を行う特定非営利活動法人だーちゃらぼのホームページです。 「フリースクールだーちゃ」「だちゃカフェ」「コンサルテーション」など、当団体の活動に関する情報を発信していきます。

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