【だーちゃコラム4月号】心の専門家はなぜ必要?メンタライゼーションの観点から
みなさんこんにちは,だーちゃらぼスタッフ🦊です。
今回のだーちゃコラムは
『心の専門家はなぜ必要?ーメンタライゼーションの観点からー』
がテーマです。
『メンタライゼーション』という言葉は、聞いたことがありますか?
一般的には聞き慣れないと思います。
このメンタライゼーションとはmental(メンタル,こころ)に由来する言葉で、
人間が「人のこころを理解する能力」のことを意味しています。
これまでは主にカウンセリングや心理学などの場面で用いられていましたが、
最近では、そういった領域を超えて、さまざまな場面で耳にするようになってきました。
今回は“カウンセリングはなぜ必要なのか”、メンタライゼーションの観点から
お話したいと思います。
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まずは写真を見てみてください。
この子が考えていること、感じていることは何だと思いますか?
あなたはこの子を見て何を考え、何を感じますか?
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「何かうるさい音がするのかな」
「嫌なことがあったのかな」
「この子を見ているとかわいそうな気持ちになる」…
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まさに、今おこなったことがメンタライゼーションです。
「写真の子」が感じていることを考える
=他者に対するメンタライゼーション
「あなた自身」が感じていることを考える
=自己に対するメンタライゼーション
と呼ばれています。
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メンタライゼーションは、心身ともに健全な人間であれば誰もが持ち、自然に使えることのできる心の機能とされています。人が社会において円滑な人間関係のもと、生活を営むために必要な力です。
普段こんな時に使っています。
・自分の心で相手の心を思う時
・自己や他者のメンタル状態について注意を向ける時
・誤解を理解しようとする時
・人間関係において難しいなと思った時
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たとえばカウンセリングでは、相談する人とカウンセラーが、メンタライゼーションを行いながら、心の動きを見つめる作業を積み重ねていきます。まずは出来事のお話を聞いてから、じっくりとメンタライゼーションを行っていきます。
ときにやりきれない気持ちだったり、なぜか無性にイライラした気持ちがこみ上げてきたり。自分の心の動きをゆっくりと見つめていくと、普段の生活の中で気づかないでいた気持ちや、置き去りにされてきた“本当の自分の心の動き(本来あるべき心の動き)”に気づいていくことができます。
ただ、この心の動きを取り戻していく作業は、心を動かすことをあまりしないでいた時間が長ければ長いほど、一人でおこなうのは難しいかもしれません。偏った視点になったり,同じことをぐるぐると考えてしまったり。時には傷を深めてしまうこともあるかもしれません。
そこで心の専門家は、「寄り添いながら、心を見つめる作業を手助けする役割」を担っています。
うまくいかないことや、心が重いとき、あるいは気づかないうちにストレスがたまっているな・・と感じられたときは、一度ゆっくりと自分自身の本当の気持ちに気づいてあげるメンタライゼーションの時間を持つと、気持ちが軽くなります。
そんな時間を持ちたい方のために、だーちゃらぼでは、心の専門家がのびのびと過ごせる居場所づくりに取り組んでいます。
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