【だーちゃコラム7月号】自分はかけがえのない存在と感じる心


こんにちは!だーちゃらぼスタッフです🦊

じめじめと暑い日が続いていますね。

天候不良によって気分が落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。


今月のだーちゃコラムは「自分はかけがえのない存在と感じる心」をテーマにお送りします。



子どもは大人よりも経験が少なく、

大人のちょっとした一言、周りの環境や友達、小さな出来事に影響を受けやすい存在。


そんな繊細な子どもたちが過ごすだーちゃの活動では、子どもの”自己肯定感”に寄り添う支援を行っています。


自己肯定感とは、自分のことを積極的かつ肯定的に評価できる感情を意味し、自己肯定感が高い状態とは「自分はかけがえのない存在」として認めている状態を指します。


自分が他人より優れた能力を持たないとしても「自分の可能性を信じることができる」のも自己肯定感が高い状態とも言えます。


誰しも失敗をしたり、ネガティブになって気持ちが落ち込むときはありますよね。基本的な自己肯定感が高い人は、そのような経験も自分を成長させるものとして受け入れ、前に進むことができます。




一方で、自己肯定感が低い状態になると、「失敗してしまった」

「私なんてうまく出来っこない」

「失敗が怖い、やる気が出ない」

「私は何もできない人」


といった悪循環が続いてしまい、自分で自分を苦しめてしまうこともあるのです。


このように、自己肯定感はメンタルヘルスの維持にとても大きく影響するのです。



たとえ誰かと比べて上手じゃなくても、
100点ではなくても、

自分のことを大事に思っていいんだよ。


そのようなメッセージを

日々の活動の中で子ども達に伝えています。



さて、皆さんは自分の自己肯定感は高いと思いますか?それとも低いと思いますか?実際にチェックしてみましょう!


日本版RSES(RSES-J)

強くそう思う=4点、そう思う=3点、そう思わない=2点、強くそう思わない=1点

1.私は、自分自身にだいたい満足している

2.時々、自分はまったくダメだと思うことがある

3.私にはけっこう長所があると感じている

4.私は、他の大半の人と同じくらいに物事がこなせる

5.私には誇れるものが大したものでないと感じている

6.時々、自分は役に立たないと強く感じることがある

7.自分は少なくとも他の人と同じくらい価値のある人間

だと感じている

8.自分のことをもう少し尊敬できたらいいと思う

9.よく、私は落ちこぼれだと思ってしまう

10.私は、自分のことを前向きに考えている



簡単な目安として20点以下を自己肯定感が低い、30点以上を自己肯定感が高い基準とされていて、日本の平均は概ね25点前後であると言われています。



皆さんはいかがでしたか?

「自己肯定感が高かった!」と喜んだ方もいれば、「自己肯定感が低かった」と心配になってしまった方もいらっしゃるのでしょうか。


ご安心ください。

今後のだーちゃコラムでは、自己肯定感を大事に育む方法についてご紹介したいと思います。

どうぞおたのしみに。


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引用文献

Rosenberg, M. (1965) Society and the adolescent self-image. Princeton, NJ: Princeton University Press:http://fetzer.org/sites/default/files/images/stories/pdf/selfmeasures/Self_Measures_for_Self-Esteem_ROSENBERG_SELF-ESTEEM.pdf(2023年6月17日閲覧)


内田智宏・上埜高志(2010)「Rosenberg自尊感情尺度の信頼性および妥当性の検討:Mimura & Griffiths訳の日本語版を用いて」東北大学大学院教育学研究科研究年報, 第58集・第2号.http://hdl.handle.net/10097/48758 (2023年6月17日閲覧)


※本記事ではSelf-Esteemの訳を、自尊心(プライドも含む概念)との混同を避けるため、自尊感情ではなくほぼ同義の自己肯定感という言葉を用いました。


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