【だーちゃコラム11月号】人はなぜイライラするのか

こんにちは、だーちゃらぼです🦊


今日、なにかイライラすることありましたか?

または「イラッ」としたことはありませんでしたか?


大事にとっておいたお菓子を食べられてしまった。

前に注意したのに、また同じミスをされた。

だらだらと長い話を聞かされた…。


今月のコラムはそんなあなたの「イライラ」「イラッ」を少しだけ解消できればと思い

【人はなぜイライラするのか~感情の仕組みから考える~】というタイトルでお送りします。


■人はなぜイライラするの?


 日々の生活の中で、「イラっ」とするのは、人間としてごく当たり前のことです。

本来あるべき状態と違うことが起きると、違和感を覚え、イラっとするのです。

これは一種の防御本能。大事な感情の一つなのです。


実はよく見つめてみると、「イラっとすること」と「イライラすること」は、違うもの。


・「イラッとすること」は、「自分がコントロールできない感じがする」時の感情

・「イライラすること」は、自分が困っている・不愉快ということ


精神科医の水島広子先生※によると・・・

「イラっとする」のは、状況に対する原始的なセンサー(外からの刺激に対して、自動的な反応)になのですが、


「イライラする」というのは、「どうしてあんなことが起きたんだ」くり返し考えているもの(内から生み出される感情)です。「いったいどういう神経をしているんだ」「自分の時間や順番を台無しにされた(損をさせられた)」などなど。


つまり、「イラッと」きたら、まず何が起きたかよく考えて「イライラ」に変換する。すると、人は考え方の工夫によって感情の対処ができるようになると言えます。


■イライラからの脱出

 いつもイライラしているということは、「現実はこうあるべきでない」という思いをいつも抱えていること。ちょっとしたことでも、「これもおかしい」「まったく、理不尽なことばかり」と感じやすくもなるのです。


☆イライラ脱出のカギは「主体性」(「自分」がポイント)。


①「本来あるべき状態」を再設定する 

②「コントロールできない感」を解消する


イライラする時に、どうしても目が向くのは、外側です。自分をイライラさせている他人なり、状況なりに目がいくものです。「○○のせいで・・・」という感じ方が、その典型ですね。受け身・被害者モードになりがちです。あなたがまず、どんな行動を起こせばよいか、を考える方向にシフトしてみましょう。

(もちろん、環境そのものを変えて、あっさりとイライラが手放せる場合もあります。環境そのものを変えられない時には、以下の内容を参考にしてみてください。)


☆イライラするとき、そこにある「べき」を考えてみよう。


「困っている」という感覚がつかみにくい場合、まずは、そこにある「べき」は、何なんだろうか、ということを考える習慣から始めましょう。


自分が、他人に対してイライラする場合、いったい自分は相手に何を期待していて、何が満たされていないからイライラするのだろうか、ということを考えてみましょう。


(例1)職場(あるいは家族)のメンバ-に、何度同じことを言っても改善されない。毎回同じミスがある。それも何回も!


こういうことでイライラするときの期待(本来あるべき状態)というのは、「一回くらいのミスは仕方ないとしても、いくら何でも、繰り返すミスはするべきでない」というものが想像されます。一般に、何度言っても行動を変えない、という場合、それは、「相手には厳しすぎること(できないこと)」であるか、「伝え方が相手に合っていないか」の場合が多いものです。いずれにしても、「今の伝え方できちんと実行する」という期待は満たされません。


相手が子どもの場合は、「もしかしたら、できるようになる準備段階かも」という視点を持つことは、常に重要です。子どもによっては、「注意」などの認知特性があって気づきにくさがあったり、言葉で伝えるよりも文字や絵で視覚的に伝えたほうが理解し易いなどの場合があります。特性に応じた伝え方の工夫はたくさんあります。ぜひ専門家に相談してみましょう!


(例2)つまらない話をえんえんと聞かされる。


この場合は、みなさんどうしていますか?「それなりに面白い話をすべき」「適当なところで切り上げるべき」「(自分は)人の話は聴くべきだと思っている」といった「べき(本来あるべき状態)」がありませんか?

*そういった考えをできれば、「べき」を「したい」に言い換えてみる。

*「今・ここ」で起きていることに集中してみる。(「相手との関係を悪くしないために」という目的意識を持てば、「やらされている感」は、少しは減ります。)


受け入れられない現実を前にイライラして、「受け身・無力の被害者モード」で生きるか、イライラを手放せる方法を真剣に考えるかは、生き方の選択ともいえます。イライラをやめ、主体的に自分の人生を楽しめるようになるかは、日々の意識がけがものを言います。しかしどうしても忙しいと、人間ついイライラしがちです…が、気持ち良く過ごせる工夫を上手に取り入れてみて下さい。また、イライラしている人を見かけたら、「その人にとっての、どんな期待が叶っていないのか?」という視点で接すると、解決の糸口も見つかりやすくなります。

ぜひ参考にしてみてくださいね。


※引用文献 水島広子 すべての「イライラ」を根っこから断ち切る本 2013ナガオカ文庫

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